仙台長命ケ丘の眼科

宮城県仙台市泉区長命ケ丘2丁目21-1

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白内障の眼内レンズの選び方


白内障手術を受けようと思ったとき、大切になるのが「どのようなレンズを選ぶか」になります。
ご自分がどんなものを良く見えるようにしたいかよく考えて、ライフスタイルに合ったレンズの種類や度数を選ぶことが大切です。

単焦点眼内レンズ

最も多く、一般的に選ばれるレンズは「単焦点眼内レンズ」です。
単焦点眼内レンズにはピントを調節する仕組みがありません。
ピントを調整する仕組みがないので、ピントが合うのは1か所となり、ピントが合わない範囲を見るときは眼鏡が必要になります。
精度の高い見え方を必要とする方、夕方~夜間に運転をする方には、最適な選択肢になります。

単焦点眼内レンズの度数について
【視力が良い方】
若い頃から眼が良くて眼鏡は老眼鏡しか使ったことがないという人は、遠くにピントを合わせるとよいでしょう。
手元の細かい物(本・裁縫など)を見るときは老眼鏡をかける必要がありますが、白内障になる前の目の状態に近いので違和感が少ないです。

【近視が強い方】
近視が強い人、近くを快適に見たい人は「軽い近視」に合わせることをおすすめします。手元から離れているテレビや景色などは裸眼ではぼやけるため、はっきり見るためには遠用の眼鏡をかける必要がありますが、手元のものが眼鏡なしで見やすくなります。

なるべく眼鏡を使いたくない方には多焦点眼内レンズ

できるだけ眼鏡をかけたくない方には、「多焦点(遠近両用)眼内レンズ」という選択肢があります。
多焦点眼内レンズは、遠くのみならず近くにも焦点が合うようになるので、眼鏡の必要性はなくなります。

見え方について
眼鏡の必要性がなくなるので便利と思われるかもしれまんせが、多焦点眼内レンズにも欠点があります。
どこを見るか・見たいかにかかわらず、光が遠くと近くに振り分けけられるので、単焦点眼内レンズと比べ、見え方は劣ります。

  • 薄暗いところでかすむ感じがする
  • 夜間の明かりがチラチラして見える
  • にじんで見えたりする

こういった点が気になる場合があります。
多くの場合、手術後の時間の経過で慣れてくるといわれていますが、単焦点眼内レンズにはない特性になりますので、注意が必要になります。
このような点から多焦点眼内レンズは、見え方の質よりも、見える範囲を拡げ、日常的に眼鏡をなるべく使いたくない人に向いています。

また、多焦点眼内レンズは選定療養治療費となりますので手術費用については、通常の白内障手術の費用のほかに自己負担が必要となります。

当院では、患者様に一番合った眼内レンズ選びをご提案いたします。
どうぞご遠慮なくご相談ください。

白内障の手術のタイミングはいつがいい?


「見づらくて困っているけど、視力はあるから手術はまだ早いと言われていて…白内障はいつ手術をしたらいいのでしょうか?」
診療をやっていて、よく聞かれる質問です。

「見づらくて不便だと感じて、手術で治したい」と思ったときが、ちょうどよいタイミングだと、当院は考えています。

具体的にはこんなときに不便だと感じるのではないでしょうか。

  • 仕事や車の運転に支障が出てきたとき
  • 眼鏡の度数を変えてもこれ以上視力が出ないと言われたとき
  • 見づらくてやりたいことに支障が出てきたとき
  • 少しの距離でも人の顔がわかりにくいと感じたとき

視力だけでは決められない手術のタイミング

手術のタイミングは視力だけでは決められないと思っています。
視力が0.1でも不自由がなければ手術をしなくてもよいですが、視力が良くても白内障による見えにくさに困っているようであれば、手術の検討をおすすめします。
若い方、近視や遠視が強い方は、視力以外の要素も考慮しながら、手術のタイミングを決めた方がよいでしょう。

体力があるうちに手術を考えるといいでしょう

年齢も無視できない要素です。
自分で病院を受診し、術後は自分で帰られる程度の健康状態のうちに行うのがベストです。
家族に送迎してもらうのがダメということではありません。やりたいことができる体力や気力があるうちに手術を考えましょう、ということです。

困っていないのに手術を受ける必要はありませんが、手術しなければ良くならない、手術をすれば良くなるのが、白内障です。

かすんで見えにくい、明るいと眩しくて見えにくい、暗くなると見えにくい、などは白内障でよくある症状です。「白内障かな?」「白内障の手術っていつ受ければいいのだろう?」とお悩みの方はぜひ一度ご相談ください。

白内障での運転は危険?


60歳前後になると白内障にかかる方が多くなってきます。白内障が進行して視力が低下すると、運転免許の更新ができなくなる場合があります。

日上生活の中で、車の運転が必要になる方は多いと思います。
「なんだか視力が低下した気がする」
「白内障といわれたら車の運転はどうしたらいい?」

そんな白内障と運転の関係について、お話します。

運転免許に必要な視力はいくつ?

  • 普通免許を更新する場合
    両眼0.7以上、片眼(左右それぞれ)で0.3以上の視力が必要になります。
  • 二種免許や中型、大型(第一種)免許の場合
    両眼0.8以上、片眼(左右それぞれ)で0.5以上の視力と三桿法(さんかんほう)という奥行を知覚する検査に合格する必要があります。

片眼(左右それぞれ)の視力が0.2以下のときは、視力の良い方の眼の視野が150度以上あれば、免許の更新をすることができます。

白内障の手術について

白内障の手術は、濁った水晶体を超音波で砕き吸引してきれいに処理し、眼内レンズを挿入して終了します。眼内レンズは基本的に交換の必要はありません。
からだに大きな問題がない方であれば、日帰りで行うことが可能な手術になります。

白内障手術後の運転はいつからできる?

白内障手術後の車の運転は、術後の状態によりますが、一般的には術後1週間ほど経過をみてからになります。
仕事などで車の運転が必要な場合、術後数日くらいで運転できる場合もありますが、視力を矯正するために眼鏡が必要になる際は、術後に眼鏡を作成してからになります。

また、片眼しか手術が終わっていない状態で運転をすると、左右の見え方に差があるため、距離感がわかりにくい場合があります。
見え方が完全に安定するのは、両眼の手術が終わってから2週間ほどかかります。

日ごろからの眼の定期検診をおすすめします

仕事や日々の生活のため、車の運転がどうしても必要になる方は多いと思います。
白内障による視力の低下は、手術で回復することができます。そのためには早期発見がとても重要。

視力に不安を感じたら早期に眼科を受診することをおすすめします。

長命ヶ丘クリニックでは、最新機器を揃え、日帰り白内障手術に力を入れています。
ぜひお気軽にご来院ください。