仙台長命ケ丘の眼科

宮城県仙台市泉区長命ケ丘2丁目21-1

ブランチ仙台ウエスト2F

tel.022-725-4801

MENU

お知らせ Information

白内障の眼内レンズの選び方


白内障手術を受けようと思ったとき、大切になるのが「どのようなレンズを選ぶか」になります。
ご自分がどんなものを良く見えるようにしたいかよく考えて、ライフスタイルに合ったレンズの種類や度数を選ぶことが大切です。

単焦点眼内レンズ

最も多く、一般的に選ばれるレンズは「単焦点眼内レンズ」です。
単焦点眼内レンズにはピントを調節する仕組みがありません。
ピントを調整する仕組みがないので、ピントが合うのは1か所となり、ピントが合わない範囲を見るときは眼鏡が必要になります。
精度の高い見え方を必要とする方、夕方~夜間に運転をする方には、最適な選択肢になります。

単焦点眼内レンズの度数について
【視力が良い方】
若い頃から眼が良くて眼鏡は老眼鏡しか使ったことがないという人は、遠くにピントを合わせるとよいでしょう。
手元の細かい物(本・裁縫など)を見るときは老眼鏡をかける必要がありますが、白内障になる前の目の状態に近いので違和感が少ないです。

【近視が強い方】
近視が強い人、近くを快適に見たい人は「軽い近視」に合わせることをおすすめします。手元から離れているテレビや景色などは裸眼ではぼやけるため、はっきり見るためには遠用の眼鏡をかける必要がありますが、手元のものが眼鏡なしで見やすくなります。

なるべく眼鏡を使いたくない方には多焦点眼内レンズ

できるだけ眼鏡をかけたくない方には、「多焦点(遠近両用)眼内レンズ」という選択肢があります。
多焦点眼内レンズは、遠くのみならず近くにも焦点が合うようになるので、眼鏡の必要性はなくなります。

見え方について
眼鏡の必要性がなくなるので便利と思われるかもしれまんせが、多焦点眼内レンズにも欠点があります。
どこを見るか・見たいかにかかわらず、光が遠くと近くに振り分けけられるので、単焦点眼内レンズと比べ、見え方は劣ります。

  • 薄暗いところでかすむ感じがする
  • 夜間の明かりがチラチラして見える
  • にじんで見えたりする

こういった点が気になる場合があります。
多くの場合、手術後の時間の経過で慣れてくるといわれていますが、単焦点眼内レンズにはない特性になりますので、注意が必要になります。
このような点から多焦点眼内レンズは、見え方の質よりも、見える範囲を拡げ、日常的に眼鏡をなるべく使いたくない人に向いています。

また、多焦点眼内レンズは選定療養治療費となりますので手術費用については、通常の白内障手術の費用のほかに自己負担が必要となります。

当院では、患者様に一番合った眼内レンズ選びをご提案いたします。
どうぞご遠慮なくご相談ください。