仙台長命ケ丘の眼科クリニック

宮城県仙台市泉区長命ケ丘2丁目21-1

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加齢黄斑変性症の診断と治療 Age-related macular degeneration

物がゆがんで見えたりしていませんか?

網膜の中心となる部分を黄斑といいます。加齢黄斑変性とは、ものを見るときに重要なはたらきをする黄斑という組織が、加齢とともに障害され、視力の低下を引き起こす病気のことです。
黄斑が障害されると、ゆがんで見える、視野の中心が暗くなる、中心付近が欠けて見える、視力が低下するなどの症状が現れます。
加齢黄斑変性は、糖尿病網膜症、緑内障とともに、高度な視力障害を引き起こす病気として注意する必要があります。

加齢黄斑変性の種類

網膜のすぐ下(外側)の脈絡膜から発生する新しい血管(脈絡膜新生血管)を伴う「滲出型」と黄斑の組織が加齢とともに萎縮する「萎縮型」に分類されます。

進出型加齢黄斑変性
脈絡膜新生血管が発生し黄斑が障害されるタイプです。
病状の進行が早く、急激な視覚障害を引き起こします。
できるだけ早期に検査と治療を行うことが、病状の悪化を防ぎ、回復を期待するうえで重要になります。
萎縮型加齢黄斑変性
加齢による網膜の代謝機能の低下に伴い、網膜に老廃物が蓄積され、網膜の組織が徐々に萎縮していくタイプです。
病状の進行は比較的穏やかですが、萎縮による障害が問題となることがあります。
病状の経過中に、新生血管が発生することがあるため、定期的な検査が大切となります。

加齢黄斑変性の原因

黄斑付近の網膜の加齢変化が主な原因と考えられています。喫煙する方は発症するリスクが高く、太陽の光や食生活、遺伝なども関連しているといわれています。

近年、患者数は増加しており、高齢者の中途失明の原因として注意する必要があります。

加齢黄斑変性の治療

視力や細隙灯顕微鏡、眼底検査などの眼科における基本的な検査のほかに、OCT検査、OCT Angiography検査、蛍光眼底造影検査、眼底自発蛍光検査などを行い、診断していきます。

加齢黄斑変性の診断

萎縮型加齢黄斑変性

治すための有効な方法が今のところありません。
「滲出型」に移行して急激に視力が低下することがあるため、定期的な検査が必要です。

「滲出型」の治療

  • 1.抗VEGF薬

    近年、抗VEGF薬という薬剤を眼に注射する方法が主流となっています。
    反応に個人差はあるものの、効果の高い治療法として広く行われていますが、治す薬ではなく症状を抑える薬であるため、繰り返し投与していく必要があります。投与方法は様々ですが、一般的には導入期とよばれる期間を設けつつ、再発を抑えることを目指しながら、注射の間隔を調整していきます。

  • 2.光線力学的療法(PDT)

    特殊な光に反応する薬剤を体内に注射し、それが病変の新生血管に到達したときに専用のレーザ装置でレーザを照射して新生血管を破壊する治療法です。

    加齢黄斑変性症治療のガイドラインに準じた治療法を選択していく場合、治療対象となる病状が限られますが、比較的長い期間、病状の安定を期待することができる治療法です。最近は他の治療と併用するかたちで、治療が行われる場合があります。

  • 3.レーザ光凝固術

    加齢黄斑変性症の病変が網膜の中心から離れている場合に限定されますが、通常のレーザ光凝固術が行われる場合があります。
    レーザのエネルギーで新生血管を焼き固めることで、鎮静化させる治療になります。この治療は単独で行われる場合もありますが、抗VEGF薬の注射と併用される場合もあります。
    どの治療が行われるかは、病状や病気の経過など、いろいろな要素を検討して選択されることになります。「治療をすれば終わり」ではなく、「治療をしながら診察をうけ、経過をみていく」ことが必要になります。
    いずれにせよ、長く向き合っていく必要のある病気であることから、一番大事なことは、担当の医師とコミュニケーションをとりながら、治療に取り組むことだと考えています。